中学時代になるとクラスメイトにD君ってやつがいた。
D君は何故かたまに「ビートルズ」って単語を出す少年だった。
90年代に中学生時代を過ごした私のような世代で、
日常生活で「ビートルズ」なる言葉はまづ出てこなかった。
当然、バンド名ってのは分かってたし、プレスリー、マイケルジャクソン、マドンナとかみたいに、
普通に生活してたら名前はしっているって程度なら、
クラスのほぼ全員が知っていたはずだ。
でも当時はビートルズはアメリカ人と思っていた。
なんか有名な外国人ってのはみんなアメリカ人だろ~みたいな感じだった。
D君はお兄さんの影響でビートルズとかストーンズ、時に長渕剛のハーモニカを吹くなんて少年だったので、
僕の中でも「ビートルズ」って気になるなと思うようになっていった。
それと、D君が醸し出す「洋楽ってこうなんだよね」的な話が、
当時の僕にとってはめちゃくちゃ輝いて見えていたし、
憧れていた。
当時の僕は「人とは違う物を知りたい、知っていたい」という欲望も強かったので、
クラスメイトが「ミスチル最高~」とか「やっぱB`zの稲葉さんカッコいい」となっている所を
「俺、もう洋楽にいっちゃってるから、ごめんね」と言って自己顕示したい欲望のモンスターだったような感じだったのかもしれない、、
今にして思うと恥ずかしいけど、思春期スタート少年の自分にとってはそんなもんだったんだね。
という訳で、アメリカオールディーズを少し好きって程度の普段は邦楽少年の僕は、
「よし、、今度のレンタルCD屋さんに行ったら、ビートルズを借りよう!」
と決心したのでした。
その当時の僕は中学1年生の冬って事だけは今でも覚えている。

